保険適用の入れ歯と自費の入れ歯 歯科医院で入れ歯をつくる時には、保険適用と自費の2つの選択肢があります。それぞれにメリットとデメリットがあり、どちらを選ぶかはそ…
レジンプラスチック床と金属床
POSTED ON・2019年3月1日 / CATEGORY・ブログ
金属床の種類
白金加金とは合金だけだと長年使うには柔らかいために強度や耐久性の面で不足があります。その部分をカバーして硬さを出すために白銀の割合を増やしのが白金加金です。金の割合によって適した使い方がことなり、色も金に近いものから銀に近いものまであります。どれも強くて使い分けられる融通の利く点も使いやすい理由です。チタンはシルバーの金属の一種ですが、金属アレルギーを起こす原因とはならないので、体に優しい金属の1つです。特に耐食性と耐熱性に優れているので、安定した金属床として選ばれることも多いです。ただ、歯科医院では加工が難しい点で扱いにくい、合わせにくい一面もあります。歯形に合うように細心の注意を払って作る注意が求められます。コバルトクロムは金属のコバルトとクロムを中心とした素材で、強い力にも耐久性があるので安心して使えます。さらに金属でありながら人体に害のない生体親和性も高く、歯科医院で使われてきた実績も長くあります。耐久性は高いですが、ただ硬いということはなく伸びもあるので周りの歯にダメージを与えない、負担をかけない点でも使いやすくメリットが多いのがコバルトクロムです。また、コバルトもクロムも原料が豊富にあるので、価格も流通量も安定しています。
レジンプラスチック床と金属床
高齢者が歯科医院に通う中で、失われた歯の代わりに入れ歯を制作してもらうことが多いですが、必ず必要となるのは歯茎を覆うことになる床になります。その入れ歯の制作を行う上では床が大切ですが二種類の材質が存在し、一つがプラスチックともう一つが金属によって作られた床です。
前者のプラスチックの床は、PMMA系のレンジ樹脂を利用することになるためレンジ床と呼ばれ、そのメリットには保険適用される材質になるため安価で制作することができます。安価で制作ができる点と修理などのメンテナンスをしやすく、修正や調整がしやすい点が魅力的です。
ただ壊れやすかったり変色や変形しやすい点もあるため、扱いには注意を要することもあります。食べ物を食べる時など違和感を生じることもあり、また声を出すときには発音しづらいデメリットが存在します。
後者の金属床に関しては、人体にも影響の少ないチタン等の軽量の材質を利用する点があります。丈夫なので壊れにくい点もあり、他にも汚れが付きにくかったり変色もしなく、耐久性にも優れている点がメリットです。
ただ健康保険が適用されないので自費による制作をする形なり、そのため高価になってしまうデメリットがあります。もっとも歯科医院によっては、レンジ床か金属床のどちらが良いかについては、相談できますのでそれによって決めると良いです。